たびえもん旅の思い出/輸入文化はお気楽さ

十一月。ハロウィンが終わると、一気に街がクリスマスになりますね。

昨年末にスペイン、イタリアを訪ねた時も、クリスマスの飾りつけが楽しみでした。本場ですから、豪華でにぎやかに違いない!

ところが期待に反して、どの街も質素でした。

まず電飾が少なく暗い。かのバチカンの広場に据えられたツリーも、高さはあるものの装飾はごくシンプルで、逆に日本の方がずっと派手でお金がかかっている事を知らされました。

しかし、街並みの観察を続けていると、一見地味ながら素材や色づかいが洒落たリースや、普段の雑貨を上手く使ってクリスマスらしさを演出したりといった工夫に気づき始めます。

生活の中にクリスマスがある、地に足のついた華やぎがありました。

日本ではボーナス商戦やら忘年会やらと合わさって、単なる年末の盛り上げ装置になっている感があります。

このテキトーさが日本! 嫌いではありませんが、教会で厳かに賛美歌を聴いていると、何だか申し訳ない気持ちにもなるのでした。(店長 ごっちん)