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今日の旅育~子供や若者の旅を応援する、日々の最新ニュース(2011年05月の記事)

意外とお堅い格安航空の名前(2011年05月25日)

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その名前に衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか?

全日空の子会社として設立された格安航空会社(LCC)A&Fアビエーションは、 同社のブランド名を「Peach(ピーチ)」と発表し、社名も「ピーチ・アビエーション」に変更しました。

桃はアジア発祥の果物で、かわいらしさや楽しさがあるというのが命名の理由とか。 当たりか外れかの判断は、好みが分かれるところですが、思い切った名前であることは間違いありません。

他国の代表的な格安航空会社の名前を見てみると、ライアンエアー(アイルランド)、 サウスウエスト航空(アメリカ)、エアアジア(マレーシア)、エア釜山(韓国)、春秋航空(中国)などなど、 実は案外お堅い名前が並んでいることに気づきます。

そもそも航空会社の名前って、大手であれば日本航空、アメリカン航空、エールフランスのように、 拠点とする国の名前を冠したところが多く、お堅くなるのは当たり前。

新しいビジネスモデルとして注目されるLCCも、斬新な料金体系で勝負する反面、 乗客に過度な不安を与えないよう、無難な名前にしているところが多いのかもしれません。

一転、ピーチ航空はインパクト重視。勝負に出た名前ですね。

日本ではまだまだLCCの浸透度が低いですし、海外ではLCCは乱立気味の様相があります。 ピーチという航空会社らしからぬ名前は、話題性を取り、人々の記憶に残るという点では良いのかも。

来春には関空を拠点に、札幌、福岡、ソウルなど国内外の都市に就航予定とのこと。 果たして、桃は飛ぶのか? 期待して注目です。

三陸海岸復興へ国立公園再編(2011年05月18日)

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環境省は、東日本大震災で大きな被害を受けた三陸地方の自然公園を再編し、 「三陸復興国立公園」(仮称)を創設する方針を決めました。

農林水産業との連携や観光振興で地元住民の雇用確保につなげるほか、津波被害の爪痕を後世に伝え、 災害時に避難路となる長距離自然歩道を整備するなど、「復興」を強く意識した国立公園として位置づけるそうです。

震災から2ヶ月が経ちましたが、被災地はまだ本格的な復興には遠く、特に観光業は大きなダメージを受けています。 美しいリアス式海岸で知られ、多くの旅行者を魅了してきた三陸。

陸中海岸国立公園、種差海岸階上岳県立自然公園、気仙沼県立自然公園、南三陸金華山国定公園など、 青森、岩手、宮城の3県に渡る、広範囲な国立公園になりそうです。

観光の回復は、宿泊、交通機関、飲食、土産物など、幅広い分野での経済波及効果が期待されます。 先般、世界遺産への内定が決まった内陸の平泉とあわせて、復興の大きな足がかりになってほしいですね。

USS5月28日グランドオープン(2011年05月12日)

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USJといえばユニバーサル・スタジオ・ジャパン。 ハリウッド映画を題材にしたテーマパークで、2001年大阪にオープンしました。

では、USSといえば何でしょう? 正解はユニバーサル・スタジオ・シンガポール。 アジアで2番目のユニバーサル・スタジオとして、昨年の3月にソフトオープンしました。

シンガポールから橋でつながったリゾート・アイランドのセントーサ島に立地しています。

USJよりも敷地面積は小さいのですが、「リベンジ・オブ・ザ・マミー」など、大阪にはないアトラクションも多く、 シンガポールを訪れる観光客とりわけ家族連れにとっては、開業以来、夜間動物園として有名なナイトサファリと並ぶ人気スポットとなっています。

そのUSSが、来たる5月28日、ついにグランドオープンします。 オープン当日には、ハリウッドスターや、年間パス保有者、さらに政府の要人も来席して、盛大にオープニンググ・セレモニーが実施されるとか。

映画「マダガスカル」や「トランスフォーマー」をもとにした新アトラクションも、順次オープンの予定で、 今後ますます多くの観光客を惹きつけることになりそうです。

ユニバーサル・スタジオと並ぶ人気テーマパークとして、ディズニーランドがありますが、ディズニーは本場アメリカおよび東京のほか、 パリと香港で開業しています。近い将来、ディズニーは上海に、ユニバーザルスタジオはドバイに、それぞれオープンの予定があります。

海外旅行先をどこにしようかと迷う際に、ディズニーに行くか、ユニバーサル・スタジオを選ぶかというのが、 とりわけ子供連れにとっては選択基準の1つになりうるのかもしれません。

テーマパークをきっかけにして、その国その地域の、よりローカルな文化や、歴史遺産などの見どころにも、 興味を持ってもらえるようになれば嬉しいことです。

平泉&小笠原、世界遺産登録へ(2011年05月07日)

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岩手県の平泉と、東京都の小笠原諸島が、ユネスコの諮問機関から世界遺産登録を勧告されました。 事実上の内定であり、6月に開かれる世界遺産委員会で正式決定される見込みです。

おめでとうございます!

平泉は国内12件目の文化遺産、小笠原は4件目の自然遺産になります。最近は世界遺産の増加を抑制するため、 登録審査が厳しくなる傾向にありますが、イタリア45件、スペイン42件など(2010年時点)、ヨーロッパ諸国の登録数に比べれば まだまだ少なく、日本の誇る古い歴史や美しい自然が認められるのは、大変嬉しいことですね。

世界遺産に登録されると、まず観光客の増加による経済効果が期待されます。 震災で大きな被害を受けた岩手県、東北地方の観光業界は、大いに勇気づけられることでしょう。

これまで外国人旅行者の訪日旅行といえば、東京から箱根、富士山を経由して京都へというのがお決まりのルートでしたが、 東京から日光を経由して平泉へという新たな東北ルートの提案も面白いですね。黄金の国ジパング、光り輝く中尊寺金色堂を目指す旅路です。

小笠原諸島は、このスピード化の時代に、片道24時間かかる船でしか行けないのが大きな魅力。 観光客の増加による自然への影響が懸念される反面、世界遺産登録を盾に環境保護が進むことを期待しましょう。

人類共通の遺産を、子や孫の代まで末永く守り続けようというのが世界遺産の理念です。 ふるさとの伝統や景観を、子供たちが誇りに思えるようになるなら、これ以上の喜びはありません。(写真は平泉の稚児行列です)




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