たびえもんの日常を旅して 通勤電車の娯楽の巻

 通勤電車の中では何をすれば有意義で楽しいのか? ここ1年以上試行錯誤が続いています。

 イヤホンをつけても、大江戸線の金属質でヒステリックな走行音が耳をつんざき、音楽も英会話も途切れておしまい。スマホをいじっても心躍る情報は出てこない。沢山の情報を得たはずなのに、スマホを閉じたとたん何一つ覚えていない。めちゃくちゃ不毛。

 あれこれ試した結果、もっとも楽しくて頭にも残るのは読書でした。言葉の羅列が頭の中で結ぶ映像は鮮明で繊細。一時間二十分が充実します。

 続きが気になりすぎて満員電車で立ったまま分厚い本を支えて読み続けたのはハリーポッターです。豊島園駅で降りるのも何かの縁か。

 直近に読了して鳥肌が立つほど痛快だったのは「ルワンダ中央銀行総裁日記」。初版が1972年と私が生まれる前で驚いたのですが、全く古さを感じませんでした。  

「書を以て世を耕す」大河ドラマでの平賀源内のセリフも頭をよぎります。古くから人々を魅了してきた書物の力は侮れません。(ごっちん)