たびえもん旅の思い出 自分の偏見に気づく時の巻
インドを旅していた時の事。ドイツ人の上品な老婦人と知り合いになり、食事などをご一緒しました。
打ち解けたころ「パスポートを無くしてしまって…お金も尽きて。デリーのドイツ大使館までの列車代だけ貸してくれない?」とおずおず切り出され、その場で500ルピーを渡した私。
別れた後、こりゃ詐欺だったと気づきました。大麻にはまり、国に帰れず、インドでも鼻つまみ者のジャンキー外人…。
インドって騙す奴より騙される方がマヌケ、という価値観なのでめちゃ用心してたのですが!
・白人はインド人より信用できる
・男性より女性の方が悪意がない
・年配者は若い人よりお金も情緒も安定している
・高齢者には敬意を払うべき
…こんな私の思い込みにまんまと漬け込まれました。
後味の悪い出来事ほど教訓があり、相手の属性にとらわれずに本質をつかむ難しさを痛感しました。
ありがとおばーちゃん。人生を渡る上で超重要な事を教えてくれたと思えば500ルピーは安い授業料。
今もインドの雑踏の中、若い子を見つけてはたかってるのかな…。(ごっちん)