たびえもん旅の思い出 顔を隠して黙り込む…の巻

 最近中東イランで、女性のヒジャブ(スカーフ)着用を巡る話題が議論を呼んでいます。ヒジャブをしていなかった若い女性が逮捕されて命を落としたり、女子スポーツ選手が未着用のまま国際大会に出場したり。

 僕はかれこれ二十年前、自転車でイランを訪れたことがありますが、髪の毛を出しているのは小学生くらいの少女まで。都市部だとカラフルなスカーフ姿も多いのですが、田舎になると全身黒づくめで顔が見えない。

 同じイスラム圏でもトルコなどはヨーロッパと変わらないファッションが主流のため、国の違いを強く感じることでした。

 でも驚いたのは地元の人の家に泊めてもらったとき。室内では女性も平然とヒジャブを脱いで、異国人かつ異教徒である僕を迎えてくれるのです。ここだけの話「ヒジャブは嫌いよ」と言い放つ女子学生にも会いました。

 他人の前では顔を隠す。宗教が絡んでいるので難しいのですが、自由って何だろう、文化って何だろうと、考えさせられることでもありました。

 え? 今の日本も似ている? そうかもしれません…。(ふねしゅー)