たびえもん旅の思い出 砂漠とファッションの巻

 息苦しいほどの猛暑が続いています。早朝、家を出るころはまだましなのですが、職場最寄り駅の構内から外に出ると、熱気が四方から押し寄せてきます。

 暴力的な暑さをやり過ごすには、忘れもしないドバイの真夏を思い出して「あれよりはマシ」だと自分に言い聞かせるのが一番です。

 砂漠地帯なのに湿度は百%に近く、常に水分を欲していた私。街歩きが好きなのに、二十メートル歩くだけで不機嫌になった私。猛暑で精神崩壊寸前でした。

 ひどい暑さでしたが、民族衣装の機能性については良い勉強になりました。アラブの伝統衣装が肌を出さない、ゆったりしたワンピース型なのも、スカーフを頭にかぶるのも、すべては酷暑対策なのだと納得しました。

 暗記するだけだった座学の知識が実感を伴ったとき、初めて知恵として定着してくれます。

 日本の夏服も、ゆったりワンピース型が増えているような気がします。色もモノトーンが多いですね。来年あたり、スカーフを頭にかぶるのが流行るかもしれません。(ごっちん)