たびえもんの日常を旅して 旅する力と修学旅行の巻
時々業界誌の『トラベルジャ―ナル』から依頼をいただいて寄稿することがあります。最近頂戴したテーマは「旅する力」と「修学旅行」。
コロナもあって日本人の意識が内向きになっていないか、特に子供たちにとっては外の世界へ飛び出していく力こそ大事。そんな感じで原稿の起承転結を考えるのですが、ネタ収集の段階で1つ気になる話題を見つけました。
東京・港区の公立中学でシンガポールへの修学旅行を実施という話。公費負担で海外へ。賛否両論沸き起こったニュースを知っている人もいるかもしれませんが、国際交流とか、英語への関心が高まったとか、ありがちな感想以外に意外な効果があったそうです。
不登校の生徒8人が修学旅行を機に学校生活に復帰できたとか。6校中8人というのでかなりの割合。お金がもったいないなどの動機もあったのかもしれませんが、日常を離れて外の世界を経験したことが、前向きなエネルギーを生み出す契機になったのだとしたら、こんな嬉しいことはありません。
旅する力の可能性は、きっと僕らが思うより大きいのです。(ふねしゅー)