たびえもんの日常を旅して 平和な時代の巻

 昨年の大河ドラマ『光る君へ』の最終回、主人公の紫式部が藤原道長に「戦さのない太平の世を守られました」と話す場面がありました。

 道長といえば「この世をば我が世とぞ思う…」の傲慢なイメージが強かったのですが、平和な時代を保ったというドラマの解釈もなるほどです。

 やはり最終回、老いた紫式部と清少納言が「枕草子も源氏の物語も…政さえも動かしました」と談笑する場面が描かれました。

 考えてみるとこの時代、ほかにも多くの女流文学者が活躍しましたが、以降歴史に名を残す女性は明治になるまでほとんどいない。太平の世に文化を保護し推奨したことも、道長の功績と言えるのかもしれません。

 話はがらりと変わりますが、今月20日よりトランプ氏がアメリカ大統領に再任します。関連は不明ですが内戦続いたシリアのアサド大統領は退陣、パリ・ノートルダム大聖堂の再開式典ではウクライナのゼレンスキー大統領と会談したとも伝えられています。

 戦乱が続くのか、平和な時代をつくれるのか、2025年の幕開けに注目したいと思っています。(ふねしゅー)