たびえもん旅の思い出 インドで絵を描く、敵出現の巻

 GW楽しんでますか? 私は昭和の日、美術部の生徒を連れて写生に出かけました。芝生の斜面、新緑、初夏の光を反射して回る観覧車、そんな景色を紙に写し取っていると、全く同じことを旅先でもやっていたなーと思い出しました。

 集落の道を描いていたら、小学生に取り囲まれてお菓子をもらったことがあります。民家を描いていたら、その家の奥さんから食事をふるまわれたことがあります。

 恐ろしかったのは、インド。高台から街並みを一望して描いていたら、牡牛が一頭近づいてきました。

 インドでは牛が町中をうろうろしているのは普通のことで、お互い無関心で関わることはまずなかったのです。なのになぜかまっすぐこちらに急接近してきたのです。

 もしかして…狙いはスケッチブック? 歯をむきだして食べようとしてくるのを追い払うも、そいつはしつこかったのです。結局、絵を描くどころではなくなりすたこら逃げました。

 どうやら紙を食べるのはヤギだけではないようです。外で風景画を描く時は気をつけてください。(ごっちん)