子供の外遊びの減少について
この10年、若者の旅行離れが進んでいる、内向き傾向になっていると言われています。
これには色々な要因があると思いますが、掘り下げていくと、
1つは外で遊ぶ子供が減っているということと、大いに関係があるのではないでしょうか?
テレビやゲーム、塾通いで忙しい
ロート製薬が2008年に行った調査によると、
1歳から9歳の子供を持つ母親の77%が、
「自分が子どもだった時と比べて、子どもの外で遊ぶ時間は減っている」
と認識しているそうです。「増えている」という意見は、ほとんどなかったそうです。
では、外で遊ぶ時間が減って、代わりに子供たちが何をしているのでしょうか?
テレビやビデオ、DVDはどの年齢の子供でも回答数が多く、
小学生以上では習い事や学習塾、そして携帯型ゲームが増えているようです。
何人かで公園で遊んでいるように見えて、実は1人1人が別の携帯ゲーム機で
遊んでいるという子供たちの姿は、決して珍しいものではありません。
また、夜の9時過ぎになって、電車に乗っている塾通いの子供たちを見かけることも多いですね。
屋外で遊ぶ経験は、成長にとって重要
小さい頃に海や川で泳いだり、夜空を眺めるといった自然体験を多く経験した子供ほど、
大人になってから年齢が離れた人との会話が上手にできたり、
ひな祭りや七夕といった伝統行事を大事に考える傾向が強いという調査結果があります。
屋外や自然の中で遊ぶことは、自己評価や他人との付き合いを学ぶことにもつながり、
子供の成長にとって大変に重要だと言われています。
一方同じ調査では、このような自然体験をしたことがある割合は、
世代が若くなるほど少ないことが示されています。
日の出や日没を見たことや、満天の星空を眺めた経験がほとんどない20代の若者は、
3割近くにのぼるそうです。
旅育で、次の世代に伝えていく
日常生活を離れ、多様な自然体験や文化体験をする。これは旅行の大きな醍醐味です。
机の上で教科書を広げて学べる知識よりも、もっと大切なことを、
私たちは次の世代に伝えていくべきではないでしょうか?
子供たちを、若者を、そしてニッポンを、もっと元気に!
その答えはズバリ……、「旅育」にあるのです!!