小学生の旅育
幼児と並んで、旅育が重要な時期だと考えられます。近所で遊んだり、
隣町まで出かけたりといったことは、1人で、あるいは子供たちだけでできるかもしれませんが、
まだまだ旅行となると、大人が一緒にいてあげる必要があるからです。
小さい頃に、ハイキングやキャンプなど多くの自然体験をしたことがある子供ほど、
大人になってからの感受性が豊かで、礼儀正しい子供に育つというデータもあります。
毎日塾通いで忙しい小学生が多いなんていう話をよく聞きますが、
机上の勉強以上に大事なことを、旅行を通じて学ぶことができるのだと思います。
小学生の旅育のポイントは、親に連れられての家族旅行以外に、
友達や先生と一緒の遠足など、家族以外の人と行動する機会が増えてくるということが挙げられます。
もう1つ、子供だけでの小旅行が可能になる、という点も重要です。
友達同士でバスや電車に乗って出かけてみたり、あるいは遠くに住む親戚の家を、
1人で(あるいは兄弟だけで)新幹線や飛行機に乗って訪ねてみたり。
まさに「かわいい子には旅をさせよ」の実践ですね。
中高生の旅育
小学生までの旅育と、中学生以上の旅育は、大きく意味が変わってきます。
小学生までは大人に連れられての旅行、中学生からは少しずつ自分たちの旅行になってくるからです。
電車の切符も中学生になると大人運賃になりますし、航空券も同様です。
とはいえ一番難しいのが、この中高生の旅育になると思います。
家族旅行には徐々に参加をしなくなる年頃で、かといって経済力もないし、
完全に自分たちだけで旅行することができるわけでもありません。
そんな中高生の旅育のポイントは、修学旅行や部活の合宿など、
宿泊を伴う旅行が増えることです。修学旅行で何を見たかはさっぱり覚えていないけど、
旅館の部屋で夜遅くまで友達と語り合ったことが一番の思い出、寝食を共にしたのが良い経験だったという人は、
とても多いのではないでしょうか?
でも、親に「旅行どうだった?」と聞かれたら、「別に」とぶっきらぼうに答えてしまったり。
友達同士で初めてスキーに行ったり、キャンプに行ったり。
自分たちでも旅行の計画をするようになったら、大人は心配しつつも、
そっと背中を押してあげるのが旅育の正しいやり方なのかもしれません。
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