たびえもんの日常を旅して/自らの足で訪れるの巻
毎年8月6日、広島で開かれる平和記念式典に参列したことがあります。
学生時代、夏休みの旅行に合わせて訪れました。誰でも自由に、当日参列ができるのです。小学生の子がスピーチしていたのが印象的でした。
その後、世界各地を旅するようになった頃、日本人だと分かると、現地の人から質問されることがありました。
「日本はアメリカに、原爆を落とされた。なぜ、やり返さないんだ?」
「ヒロシマには草が生えているのか?人は住めるのか?」
日本と中国の区別が不明でも、トーキョーがどんな街か知らなくても、みなヒロシマのことは知っていました。
先日、オバマ大統領が、現職の米国大統領として初めて、広島を訪れました。慰霊碑に献花し、被爆者と抱き合う映像が、世界中に配信されました。
あのとき日本人の僕を見つけて、ヒロシマについて尋ねてきた彼らも、きっと同じニュースを、テレビや新聞やインターネットで目にしているはず。
戦後71年、時代が一歩新しい方向に動いたように思いました。
(代表 ふねしゅー)