たびえもん旅の思い出 ジョギング夫婦の巻

 数年前にロンドンブリッジを渡っていた時、橋の上をジョギングしている人が大勢いました。その中に、赤ちゃんを載せたバギーを押しながら走っている若い夫婦がいました。

 おしゃべりしながらバギーを軽く突き放して数メートル前に転がし、そこまで走っていってまたドンと押す、というやり方でジョギングと両立させているのです。

 走るのが好きなのは分かるけど、赤ちゃんの乗り心地はどうなんだ? 2人別々に走って、赤ちゃんと片親は留守番するやり方はダメなのか? 日本でここまでジョギングに固執している人は見た事がない…等、複雑な思いで眺めていたのを覚えています。

 ところで先日、初めてフルマラソンを走りました。何とか完走はしたものの、レースの内容には大きな不満が残り、達成感どころか

「こんなんで満足してたまるかよ」
と悔しさが噴出してきて、よりタフで軽やかな走りを目指したくなりました。

 最近ロンドンのジョギング夫婦をよく思い出します。熱意が高じてくると人はすべからく変人の域に入っていくのかも知れませんね…。(ごっちん)