たびえもん旅の思い出 花が知らせる季節の巻

 今年は開花が遅いようですが、春、桜の季節が巡ってきました。

 日本は四季があり、季節ごとの風物が豊かです。では外国は単調なのでしょうか? それは違うと思います。

 アフガニスタンでは、黄土色の埃っぽい村が、薄桃色の杏の花で彩られている景色を見ました。ソメイヨシノとは一味違う、野趣あふれる花見を楽しめました。

 シリアではピスタチオの収穫時期に重なり、薄皮に包まれた、瑞々しい生のピスタチオにありつくことができました。

 びっくりしたのはインドの砂漠地帯で、雨に降られた時です。雨自体は珍しくもありませんが、日中の熱を逃がすことを優先して作られたホテルの建物には屋根がなく、吹き抜けから雨が降りこんで1階のロビーが水浸しになりました。

 日本では考えられない構造ですが、降っても年に数回の雨対策は重要ではないのでしょう。ホテルの従業員が、モップで泥水を拭き取って終わりでした。

 季節とは、地球が動いているということ。どこにいても、その気配は感じられるのだと思います。(ごっちん)