たびえもん旅の思い出 二年半ぶりの日本の巻
かつて自転車で世界を旅していたとき、最後のゴールは日本と決めていました。韓国の釜山から九州の対馬へ、船で渡ったのです。
僕以外の乗客はほぼ全員が韓国人、そこに一人混じった日本人が自転車持って、ぼろぼろに使い込んだパスポートを見せたので、離島の入国管理官も戸惑った表情をしていました。
幸い大した質問も受けず、無事に日本の土を踏むことができたのですが…。
対馬から壱岐、そして福岡へ。自転車に乗って、船を乗り継ぎ、本土へと渡る過程で印象に残っているのは、当たり前ですが、周りから聞こえてくる言葉が全て日本語であること。
特にショッピングモールを訪れ、子供が日本語を喋っているのを聞いたとき、帰国した事実を強く感じました。
海外でも日本人に会ったり、日本語を話す外国人に会うことは時々ありましたが、小さい子供が日本語を話すということはありませんでしたから。
外国を訪れて学ぶことの一つは、自分のアイデンティティ、日本人であること。対馬からしばらく、日本再発見の旅になりました。(ふねしゅー)