たびえもんの日常を旅して 足元にあったお宝の巻

 GoToキャンペーンから除外された東京都。遠出できないなら地元を楽しめば良いわけで、都内の見どころを徒歩でめぐるツアーをいくつか、8月から催行しています。

 私の担当は練馬の江古田ツアー。古道・史跡の類を実際に巡りながら、巨大な江戸の町機能を支えた近郊農村部の役割や暮らしぶりを紐解きます。

 かつては「練馬のアメ横」の異名で賑わった駅周辺、昭和の香りが残る商店エリアも見どころです。練馬の街中には、石塔や石像が沢山残っています。それらを古地図と合わせて見ると、当時の物流事情が浮かんできます。

 また、美術的観点からも素朴でユーモラスな造形が魅力です。摩耗、破損している物も多いのですが、今も近隣の人がお供え物を欠かさず大切にされている像もあります。

 京都にいた時は寺社巡りと仏像鑑賞に明け暮れていましたが、東京でははなから期待できないと、お寺や仏像については真面目に調べていませんでした。

 まさかこんな足元に素敵なお宝があったとは。コロナ禍も悪い事ばかりではないのです。(ごっちん)