たびえもんの日常を旅して 語り継がれる五輪名場面の巻

 東京オリンピックが終わり、現在はパラリンピックが開催されています。

 思えば前々回のロンドン五輪はたびえもん開業の初年度、前回リオ五輪は四年目、いずれのときも当時営業していた旅カフェで、お店の黒板にオリンピックのことを書いたり、常連のお客様と話題にしたりして、連日盛り上がっていたことが思い出されます。

 本来であれば、そのとき以上に列島が沸いていたはずの東京五輪、がらりと状況が違ってしまったのは残念ですが、それでもスポーツの感動は多くの気づきを教えてくれました。

 僕が最も印象に残ったのはスケートボード女子パーク。十代の若い選手が表彰台を独占したことで騒がれましたが、それ以上に注目されたのは、メダルを逃して四位になった岡本選手。

 大技に挑戦し、その最後に転倒してしまい涙する彼女を、ライバルのアメリカ人やオーストラリア人の少女たちが、お神輿のように担ぎ上げました。何とも言えない泣き笑いの表情に。

 賛否あったオリンピック開催の意義、国際友好の大切さを明快に知らしめてくれた場面でした。(ふねしゅー)