たびえもんの日常を旅して 「うちら」のことはほっといての巻

 みなさんは自分のことを何て呼んでいますか? 私、僕、あるいは拙者?

 中一と小四の娘たちは、いつの頃からか一人称に「うち」を使うようになりました。

 なんとなく関西方面の方言(男性の「わい」みたいに)のイメージがありましたが、友達の間でも「うち」がわりと主流のようです。複数形だと「うちら」になります。

 最近の流行かなと軽く思っていたところ、一つ興味深い説を目にしました。小中学女子の間で広まっている「うち」という自称は、男子の「ぼく」や「おれ」に相当するのだそうです。

 幼児期は自分の名前をそのまま一人称として使うことが多いですが、小学生になってそれが少し恥ずかしいと感じたとき、男子なら「ぼく」「おれ」に移行できるけれど、女子の「わたし」はちょっと大人っぽすぎて使いにくい。「うち」が丁度よく感じられるのだとか。

 んー、なるほど。一人称が「I」だけの英語と比べて、このヤヤコシさが面白い。

 まあ、そんな理屈を知ったところで、反抗期を迎えつつある娘たちとの距離を縮めるには、さして役にも立たないのですが…。(ふねしゅー)