たびえもん旅の思い出 謎野菜と再会の巻

 昔むかし、ミャンマーの山中を歩いていた時のこと、昼食をとろうと峠の茶屋に入るとメニューはなく、一品のみの定食が問答無用で出されました。

 食後、店の裏手に回ると作り棚に見た事のない野菜がプラプラと揺れていました。握りこぶし位の大きさで洋ナシとかぼちゃを足して割ったような形、鮮やかな黄緑色をしていました。

 眺めていると、ガイドさんが出てきて「それ、さっきのおかずのやつ」と説明されました。

 究極の地産地消、近すぎるスローフード。原価なんぼやねん。

 様々な思いが湧き上がったその時の野菜に先日、近所の店で再会しました。日本では「ハヤトウリ」と呼ばれお漬物等に使われる事が多いようです。

 懐かしい気持ちでその時のおかずの感じを思い出しながらカレー風味の煮物にしました。

 「なにこれ~」と最初は敬遠していた子ども達も一口食べると「美味しい」「もっと辛くてもいいのに」といいながら完食。このアジアともインドともつかない味付け具合がミャンマー料理なんですよ。(ごっちん)