たびえもんの日常を旅して 光陰矢の如しの巻

 二月二八日。「もう二月も終わりか」と呟く私に「一年間の六分の一が終わったんですよ。早いですよね」と同僚からの言葉にハッとしました。

 今年は帰省して羽を伸ばし、新年の目標も何も立てずに惰性的にここまで来てしまい、反省…。いや、資格のための単位取得など、動いていた部分もあるにはあるのですが、それにしても早い。何してたんだっけ?

 この時期、自宅にはお雛様が飾られています。私が十二の頃に揃えてもらったもので、着物の色も鮮やかなままに毎年すまし顔で箱から出てきます。

 人形たちは微笑みながら問いかけてきます。お前は一年間何をしていた? 毎年毎年、私の人生は同じ所をぐるぐる回り続けるだけなのでしょうか。

 私に雛人形を与えてくれた祖母は昨年虹の橋を渡りました。笑っても泣いても、人は死ぬ。いつか死ぬ。

 とにかく、まだ一年の六分の五は残っているわけで、ここに焦点をあてて計画するより他ありません。何をしたいのか、どんな自分になりたいのか、考えを整理して動いていくしかないですね。(ごっちん)