たびえもんの日常を旅して レディムラサキの巻

 今年ウン十年ぶりに大河ドラマを見ています。ご存じない方のために簡単に説明しますと、今年のNHK大河『光る君へ』の主人公は『源氏物語』の作者紫式部。平安時代中期、摂関政治の藤原氏が栄華を誇った時代です。

 大河に限らず歴史ドラマは戦国時代や幕末が多く、平安時代が舞台なんて珍しい。どんなふうに描かれるのだろうと興味を持って見始めました。

 生没年はおろか本名すらも明らかではない紫式部、史料が限られフィクションによるところも多いようですが、今後登場するであろう清少納言との関係性など含めて、予備知識が少ないだけに展開を楽しみにしています。

 ところで『源氏物語』は世界最古の長編小説とも言われ、紫式部は海外でもレディムラサキとしてその名を知られているのだとか。

 千年前、まだヨーロッパでは紙すら無かった時代、男女格差も大きな時代に女性が書いたというだけでも、実は我々日本人が世界に誇っていい史実なのかもしれません。

 中高時代、もっと古文の勉強をしておけばよかったかな? 今からでもと言われそうですが…。(ふねしゅー)