たびえもん旅の思い出 ページ空白スタンプ帳の巻

 コロナ後の海外旅行で感じることは、円安&物価高のほか、あちこちで進む電子化の波が挙げられます。

 観光地の入場がチケットレスでQRコードになり、空港での搭乗手続きも自動チェックイン機。出入国も自動化され、ビザも電子申請になっているので、パスポートはまっさら白紙のまま、機械にかざして通過OK。

 かつて国境を越えるたびにページが埋まっていったスタンプラリー的な喜び(?)は、過去のものになりつつあります。

 以前長期の旅行をしていたとき、パスポートのページが無くなりつつあった僕は、イランの首都テヘランの日本大使館で増補の申請をしました。レートの関係でイランが安かったのです。

 待合室には現地に嫁いだ日本人妻たちの情報交換ノートが置かれていて「日本のパスポートは必ず持っておくように! 夫の許可なしで帰国できなくなります」なんて切実な書き込みにあふれていたことを妙に覚えています。

 ちなみに旅券法の改正で、増補の制度は昨年廃止されました。いずれ紙のページが不要になって、カード化される未来があったりして…(ふねしゅー)