たびえもんの日常を旅して 参勤交代恐るべしの巻

 お正月は四国に小旅行に行きました。しまなみ海道を抜けて道後温泉、直島で現代アートを堪能した後、姫路城を観光する行程です。

 西日本は古い物が比較的よく残っていると思います。大三島にある大山祇神社には平安・鎌倉時代の甲冑が残っていますし、道後温泉は日本書紀に登場する、最古の温泉として有名です。

 日本書紀まで時間を遡る旅、最後に立ち寄った姫路城なぞ、もはや現代建築かと思えるような緻密な姿でした。

 姫路城では広い城郭を利用して、様々なテーマの展示がありました。興味を引いたのが参勤交代の費用です。

 巨額の経費がかかったことは何となく知っていましたが、そのうえ、徳川吉宗の時代の藩主の榊原政岑は吉原の高尾太夫に入れあげ、5億円近い金を払って彼女を身請けしたのだそうです。

 高い移動費をかけて江戸まで上り、さらにそこで美女に魅せられ藩の金を大量に使い込んでしまう。当時の江戸が地方の人達にとって、いかに伏魔殿だったかを思い知りました。

 そして今もそんな場所かも知れませんね、東京という街は。(ごっちん)