たびえもん旅の思い出 エルメスのスカーフの巻

 さほどブランド好きではない私ですが、エルメスのスカーフだけは大好きで、時々サイトの新作ラインナップを眺めてうっとりしています。

 パリに行ったときは、どうしても本店でスカーフを買いたくて立ち寄りました。大勢の観光客が高価なバッグや服をポンポン大人買いするなかで、たった一枚のスカーフを吟味して買い求めました。 

 厚手の絹地でできたスカーフは真冬にマフラー替わりに巻けるほど暖かく、毎年使ってクリーニングにだしますが、退色もなく、破れほつれもありません。さすがハイブランドと感心しています。

 模様は一色ずつ手作業で染められ、四隅は糸がまったくみえない高度な技術でかがられています。

 先日は職場で、伝統工芸品について学ぶ授業に使いました。何十色もの色をずらさず染め付ける作業、一針ずつふちをかがる作業、いずれも伝統工芸品に通ずる伝統的な職人技です。  

 これをきっかけに生徒が日本の、いや世界中の伝統工芸に興味を持ち、いずれは自分で海外の物づくりに興味を持ち、自ら海外に行ってくれると嬉しいなと思います。(ごっちん)