たびえもんの日常を旅して/目覚めた本能!の巻

5月、生協で注文している「野菜セット」のおまけとして、可愛い稲の苗がついてきました。

早速バケツに土と水を入れて「田植え」らしきことをやり、それから2か月。ひとつまみの苗は高さ30センチほどになり、青々と茂っています。

この稲を育てる自分の気持ちが、観葉植物の時とは比べものにならないくらい野心的になっています。

病気、害虫、スズメにやられてはならぬ、秋には豊作! と毎朝異変はないか、ギラギラ観察しています。これは農耕民族の本能なのでしょうか。

母方の祖父母宅は農業もやっていました。その祖母と2人で電車に乗っていた時、車窓を過ぎゆく冬の枯れ田を見ながら「この田でどれくらい米がとれるか大体分かる」と言われて驚いたことがあります。

田んぼの面積、刈り残された株の大きさで一瞬で計算するのだと。また「米作って40年くらい経つが、一度も満足した年はない。毎年悩んで、工夫している」とも…。

一年の命運を分ける米作り。その真剣な言葉を思い出し、末裔の私の血もたぎるのでした。(店長 ごっちん)